トゥヘルの引き出しの多さとリベンジをしたシュミット・レヴァークーゼン B04 2-0 BVB
だいぶ遅くなりましたがやっていきます。
この試合まで攻撃陣好調ドルトムントと、イマイチ調子の上がらないレヴァークーゼンの対戦になりました。スタメン・フォーメはこんな感じ。
(ゲレイロのスペルミスってます。すまそ。)ドルトムントは好調なここ最近4-1-4-1を採用しています。一方レヴァークーゼンはSBにベンダー兄を起用。ベンダー兄弟は本職を忘れたらしいよ←
ドルトムントの開始10分まではゲレイロがヴァイクルと並び3-2-4-1のような形になっていました。これはおそらく守備の役割分担がハッキリしているレヴァークーゼンのブラント・チャルハノールがマンマークのような形でついてきて、CB3枚からサイドに張ったウスマン・デンベレ、プリシッチにボールを供給しやすくするためと考えられます。ペップバイエルンの2年目かな?1年目かな?にもこんな感じの時ありましたね。
しかしうまくいかなかったドルトムント。レヴァークーゼンは戸惑うことなくこれに対応。SB起用のベンダーが常にデンベレへマーク。ドルトムントの3CBも出したいのは山々アンカーを飛ばす距離のあるパスに加え奪われたら相手は前4枚というリスクもあり、なかなかデンベレへ繋がらない。
相手に嵌められてる感が漂うドルトムント。サイドを突かれてチチャリートのヘディングで得たコーナーから先制点を奪われました。そこからトゥヘルは3バックを諦めます。ゲレイロを左SBに戻し、4−1−4−1の形に戻しました。
10分まで3バックということもあってか、レヴァークーゼンはアタッキングサードの両サイドにボールを多く集めました。その影響もあってか、トゥヘルは前半でゲレイロ→シュメルツァーを投入しました。その狙いが先制点を呼び込むコーナーキックを得ました。
(stats zoneから)
レヴァークーゼンは試合を通してポゼッションを捨てていました。前半も後半も共に70%以上ドルトムントに支配されました。先制点を奪われた前半10分以降4-1-4-1に戻したドルトムントに対してレヴァークーゼンはゾーンディフェンスのお手本のような-4-4-2で対応しました。
中央を固めることで相手のSBを大きく開かせていることが分かります。この中央の締め方により、レヴァークーゼンは好調時のカウンターのキレの良さを取り戻したように見えました。
【総括】
最初生で試合を見てた時、10分までのトゥヘルの戦術は嵌ってなかったので、何がしたかったんだろう?と思っていました。(それが記事にした要因でもあるしこのブログをまた始めた要因にもなりました。)やはり試合は数回見ると監督の思考がわかった気がしてスッキリします。wただ相手が悪かった。本当ならもっとゲレイロもヴァイクルもパスコースが増えていたはずです。これはペップが昨シーズン終盤見せたハーフスペースに両SBを配置したように。レヴァークーゼンの調子の悪さも見て採用したのではないでしょうか。ただアイデアの豊富さにはほんと感心するばかりですね。
レヴァークーゼンは個人的にも好きなチームなので復調気配が見えた勝利、嬉しいです。これにベララビ・フォラントがいると考えると恐ろしいです。この勝利で昨シーズンのような大型連勝を期待したいです。